債務超過とは負債が残った状態のことです

債務超過とは、一言でいえば借金がある状態のことを言います。
一般に、財産の状態を正確に把握するために、企業や事務所、個人経営者などは、帳簿をつけています。
この帳場は貸借対照表と呼ばれるもので、資本金額、資産や純利益、負債、借入額、貸付額などを正確に把握するために、貸借対照表をつけます。
また会社の経営状態について、取引先の相手や外部の人間がこの貸借対照表を見て、利益が出ている会社かどうかの判断基準にもなります。
つまり貸借対照表を見ることにより財産の状態を把握することができます。
純利益があれば、財産の状態は黒字ということになるのですが、負債を抱えていれば赤字ということになります。
つまり債務超過とは、赤字を抱えている状態であり、負債が資産の総額よりも上回っている状態で、借入金などの負債額を返済できない財産状況のことをあらわします。
経営が破たんしている状態か、倒産の危機がある状態でもあります。
またこのような企業や会社などと取引をしている相手側としては、取引先の企業が債務超過であるという事実を知ると、倒産をする前に、貸し付けていた金銭をなんとか回収しようと慌てる事態にもなります。
取引先の企業が集中して、貸付金などの回収作業に入るため、ますます財政が苦しくなり、事態が深刻化するケースも出てきます。
このような状態を脱却するには、負債を放棄する方法や、増資したり、自社株を売り払うことによって事態を好転させ、経営を持ち直す方法もあります。