約定利率とは

お金を借りる際には利息を付けて返すのが基本となります。
では、利息はいくら払うのかというと、一般的には年%という利率で定められ、元本の一定割合を利息として、元本に上乗せして返済することになります。
約定利率とは、お金を貸す債権者とお金を借りる債務者とが合意して決める利率です。
貸金業者や金融機関で借り入れをする際には、金銭消費貸借契約を結びます。
この契約は債権者と債務者の合意がなければ成立しません。
貸金業者や金融機関から借り入れるには、審査があり収入等の確認がなされますが、審査が通ったとしても、その貸付条件にお互いが合意して契約を締結しない限りは貸付は行われないのです。
その契約書に定められる貸付条件の1つに、約定利率が表示されます。
契約当事者が合意するといっても、一般的にはお金を貸す債権者側が主導権を握っており、審査の結果として、その債務者にどの程度の利率で貸し付けるかを決定します。
債務者はその利率に納得すれば、契約を締結することになり、そこで成立した利率が約定利率なのです。
審査においては、収入や雇用形態、勤務先などを確認し、返済能力が高いと判断すれば低めの利率が提示され、返済能力が低いと判断すればリスクが高いと判断されて、高い利率が提示されます。
その高い利率を払っても借りたいとなれば、合意に至ります。
このように業者から借りる場合は、必ず一定の金利が定められますが、個人間では利息の支払いだけ約して、利率を定めないケースがあります。
その場合には、法律上定められた法定利率が適用されることになります。